パドックを見ているといろいろな馬がいることがわかります。
パドックの馬が覆面のようなものをしているのを見たことがありますか。
おしゃれのように見えますが、これは馬がレースに集中できるようにするためのものです。
馬が使っているアイテムを知ると予想に役立つかもしれません。

集中力が大切な理由

馬はレースの最初から最後まで全速力を出して走れるわけではありません。そのため、騎手が馬に指示を出してペース配分を行っています。

馬の集中力が低ければ騎手の言うことを聞かず、ペース配分がくるってしまいます。
また、やる気がなければスピードを出してくれないこともあります。
そのため、レースで勝つためには馬に集中力があり、騎手の言うことを聞き、ペース配分を守れることと、レースへのやる気があることが必要とされます。

馬に使う道具

・めんこ
馬の顔を覆うものです。耳まで覆うタイプをめんこといいます。大きな音が苦手な馬や、耳に砂が入ることを嫌がる馬に使用をします。

・ブリンカー
遮眼革とも呼ばれます。馬の視界の一部を遮り、調教やレースに集中をさせたり、周囲の状況に惑わされずに走らせるために使用をします。
フードの耳穴部分にプラスチック製のカップを取り付けたものが一般的です。カップの大きさを変えることで視界の幅を変えることができます。片側だけ視界を調整できるものもあります。

・シャドーロール
鼻革にボア状のものを取りつけたものです。芝生の切れ目や下方にある物に驚いてしまう馬に、下を見えにくくさせるために装着をします。また、頭をあげてしまう馬に対して頭を下げさせるために装着することもあります。

・リップネット
馬の鼻先に装着するネット上のものです。馬の意識を集中させて、周囲からの影響を抑えるために装着します。到着順位の判定に支障をきたすなどの理由で、JRAでの競争では使用が禁止されています。

・ホライゾネット
馬の顔に装着するフードの目の部分をネットで覆ったものです。目に砂が入ることを嫌がる馬に用いることがあります。また、視野を制限して競争に集中させるためにも用いられています。

・透明半頭面
馬の目を半透明のカップで覆うものです。目に砂が入ることを嫌がる馬や、眼病疾患の予防のために装着します。カップ内がくもり視界が悪くなるため、JRAでは使用を禁止しています。

このように馬が身に着けているものから、馬の性格を知ることができ、レース予想の参考になります。